Open! Ethical! の種
fumika okino
こんにちは!沖野(横山)史佳(ふみか)といいます。
遡ること生まれてこのかた、私は相当にその時々によって考え方に変化のある方だと思う。Open ethical!はその思考や行動の積み上げによって、生まれたのかもしれない。
考え方、というよりは小さい頃から今みたいな大人っていう見た目になってみたけど、その時その時の世界の認識や理解の度合いによって、自分の心に従いながら、全然違うような振る舞いをしてきたように思う。
例えば、学生の頃はなぜみんなが同じ黒板にまっすぐ向かって同じ文字を写すのか理解できなかったし(これは今でもあまりよく理解できないが)、ムチャにお酒を飲んだりひどめにいろいろ遊んだりしている頃は、これが自由なんだと思っていたし楽しかった。
それからだんだん雲行きが怪しくなって、ただ若いということとその勢いに乗じて生きてることが客観的に見え出した。
この消費の先に何もない可能性が高いことを、沸々と知り始めてしまったら、、私はいったい何のために生きているのかと真剣に考えるようになった。
今の自分というのは、自分の中身とその外側の荷物が混同して見えているもの、に過ぎないとわかったので本当の自分って何なんだと責め出した。
私はそれを知るために「モノ」を作り始めた。自分ってなに?
今までみたいな消費的な生活から「生産的な生活をする」ってどういうことか?
これがテーマで、
ルールは、「身の回りの作れそうなものはなんでも作る」
可能な限り元ネタから離れながらも合理的でなおかつ自分的(個性・アート性)表現を取り入れながら「モノ」を作る(再構築する)ことを意識した。

上:ex_90度回転させて着れる服しりーず(長袖とノースリーブとか機能的で今も作っています。)
引きこもり状態でやりつづけたこの実験がわたしに教えてくれたものは、本当に大きく重いものであり、自分自身や、物事の本質を知ることであったと思う。
1:世の中にものが多すぎる。
2:ものを捨てすぎる。
3:生産の背景がひどい
4:値段が安すぎる
5:関連事象から精神的被害を引き起こすなどの背景がある
6:環境性が低い
7:自分自身の状態を知ることができる
8:自分や他にとって何が必要なのかを知る
この人体実験によってわかったことはたくさん。
それらの学びの総体として、モノが多すぎる今の世界にとってあえて「何かを作ること」は、とても責任のいることだと感じた。
街を歩いているとたくさんの服が安価で大量に並んでいて、時期が来るとさらに安くなる。買われなければ、知らないところへ連れて行かれて、大人の事情でどうにかなる。
その服たちが作られたところは、まだまだ発展途上と言われる国々、10代前半の子どもたちが休みも与えられず縫い続けたり、建物が倒壊して死者が出たり、そういうことが実際の現実としてある。
私はこの服をこの金額でこれを作ることはできないよー!と作っているから実感する。そんで大量に必死で作ったそれが売れないからってどこかに捨てられたら、、、
それだけで悲しい。
生きてるだけで、心臓がキュッとなることは多々あるけど。
人間の不平等が経済的利潤を生み出している構造、こんなのが未だに常識なのは、これだけ進化した文明を持つとされる人間としてはあまりにもお粗末だ、よくないと思う。
そんなギューとした気持ちを、あたたかい方向に反転することができるなら、本当にうれしいことで、それにはどうすればいいのかと考えてきた。
自分自身が小さくて弱いからこそ、どうやったら無理なく大きく力を使うことができるのだろうか。
私のおしごとは、様々な安全な自然素材や捨てられるものたちを利用した、なつかしくあたらしいプロダクト製作やブランディング、イベント企画、衣装製作、表現をはじめ、その他いろいろ。できることはなんでもさせていただいて特に制限は設けていません。
日の出PRODUCTS http://hinode-products.jp
hempfabric-organic http://hempfabric-organic.com

日の出PRODUCTSは、物を作ることで学んだ社会とのジレンマを解消するようなクリエイトを目指しています。

Hempfabric-organicでは、NPO法人日本麻協会の理事をさせていただいたときに京都上賀茂神社で開催させていただいた「麻地球日」の主宰として、また同時に行われた「世界麻環境フォーラム」の火付け役として麻(ヘンプ)の啓蒙活動活動させていただき、その後、環境性が高く日本人の生活と太古から深く関わってきた、機能性の高いエシカル素材であるヘンプの生地を実際に販売、ウエアのデザイン、製造、ヘンプブランドのプロデュースなどを行なっております。


ヘンプを中心とした自然素材や廃棄素材を使用した衣装製作は、表現者のコンセプトや個性や場と融合できて形にできることが、とても楽しいです。
上:鳳笙奏者 井原季子様
下:ecopoca@San Francisco
それもこれも含めて、また次のフェーズへ。
本当に世界が変わらなければならないのであれば、個人個人バラバラの動きではなく一定のルールにおいてまとまってみる、ことが必須ではないかと。
その一つの形がOpen Ethical!です。
Ehticalエシカルという言葉に、賛否両論あると思いますが、私はこの言葉をいいなと思います。
例えば「オープンオーガニック」だった場合、オーガニックかどうかという狭い領域を指し、なおかつ指針を自分以外に委ねることになります。
エシカルとは「こころね」に基づいているという意味だから、責任はそれぞれにあるということ。
「オープンエシカル!」は、人が倫理的である自分の心の深いところで思考し、判断し、行動する、とても主観的な倫理的判断を多くの他者と共有することが1つの目的であり、そのカオス?が新しい生き方と社会構造を模索する場になればと、仲間と相談しながらアップデートし続けていきたいと思っています。

この中では誰もが平等に機能を使用でき、人人のこころねに委ねた、革命的な事象が飛び交う場所!
そこからまたさまざまなコトやモノやシステムが生まれることで、持続可能でリアルな未来を創造していくことを目指せたらと思う。
私自身は、さまざまな自然素材を扱うお仕事をしていますので、すてきな素材、おもしろい素材、役に立つ素材の紹介、それら自然素材を使用したエシカルなプロダクト製作における、背景、人々、工程などの物語や、さまざまな社会問題の解決方法やアイデアなどをお届けできたらと思います。
Open ethicalというみんなのこころが可視化されたひとまとまりはどんな力を持つのだろう、という実験が始まります!

右から:沖野ふみか・Nina Bazan-Sakamoto ・池田義文・ナカモリケン
Written by
ken nakamori
2018年12月よりNext Commons Lab(NCL)湖南のラボメンバーとして滋賀県湖南市を拠点に活動しています。
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